法人税を納めるとは。
2023年10月27日
新しく事業を起こして、商売を始め、
一年が過ぎて、会計帳簿をまとめ、
決算を組んで法人税を計算する。
この一連の流れが終わったところで、
あなたの会社が法人税を納めることになったら。
私は、おめでとうございます!と言ってあげたいです。
あなたの始めた商売は、ちゃんと利益を出して、
法人税を納めるという形でその利益の一部を国や地方自治体に渡したわけです。
それだけでも、社会のためになってます。すごいことです。
そして、税はあなたの利益のすべてを差し出せと言っているわけではありませんので
残った利益分、あなたの会社は元の価値より大きくなりました。
貯えができた、つまり、会社の底力を上げられたわけです。めでたい!ことです。
一年目、二年目、営業的に低空飛行で利益が出ないことがあるかもしれません。
そんな時は、法人税は発生しません。
青色申告をしていれば、損失が出てるときにはそれを繰り越して
将来、利益が出た時にそれをプラスマイナスしてもいいよ、というルールにもなってます。
会社を興して、商売を始めるからには
ちゃんと利益を出して、儲けて、その一部を納税できるというのを目指したいですよね。
時々
とにかく節税!税金を納めずに済んだら嬉しい!と言ってる人がたまーにいますが
納税しないってことは、儲かってないってことなんですよ、と言ってあげたいです。
納税しないために経費遣って、税金払わないで済んでよかった、というのは
必要なもの買ってるんならいいのですが、そうでなければ
ただお金を捨ててるようなものです。
経費で遣ってしまったら、手元にキャッシュは残らないんです。
そうなると、その会社はいつも資金繰りに苦しむループから抜け出せなくなります。
知ってれば使えるルールや制度をちゃんと使って、
必要以上の税金を納めることのないようにするというのが
私たち、税理士の言うところの節税です。
似てるけど、全然違うから! お金を遣っちゃうんじゃないんだよ~
会社に利益をちゃんと残して、納税して、残りの分で会社を豊かにしていく。
そのあたりの考え方、
経営者の皆様にぜひよく理解していただきたいなーと思う
秋の夕暮れです。