現金、使うことが減りましたね。
2024年09月26日
横浜市緑区で開業している税理士の土屋友里です。
今朝のニュースで、デジタル給与払いの話題がありました。
何年か前から、スマートフォン等でのデジタル決済サービスによる
給与の支払いが許可され、次は申請、許可の段階、となり、
とうとう、実際に給与の支払いが始まった、ということですね。
クレジットカードや「○○ペイ」のようなデジタル決済サービスの普及で、
最近はずいぶん財布から現金で支払いをすることが減ってきました。
私はもともとは現金決済派で、クレジットカードを使うのに抵抗があったのですが
昨今はそんなことも言ってられないように感じています。
私の子供たちの世代はさらにデジタル化が進んでいて、
目の前にいないのに電話でお小遣いをねだられ、PayPayで送金して完了、とか
飲食店に入ったら店員さんではなく机上の端末で、
どころか自分の携帯にてQRコードを読み込んでオーダーを済ませ、
会計もデジタル決済にて割り勘してお店に払って終わりとか、
なんの抵抗もなくスイスイとやっているのを見ると、さすがだなーと思います。
彼らは生まれた時からタッチ画面は動くもので、スワイプしてタップして…。
アナログ世代の我々が、頭で考えて理解して受け入れているものが、
元々あって当然のものなので、スタート地点が違うんですよね。
話がちょっとそれましたが、
そういうわけで、現金ではない支払方法が普及してきている中、
会計処理も変わっていくんだろうな、ということを考えていました。
複式簿記の原理は普遍的だとは思いますが、そこへのアプローチの方法というか。
給与がデジタル決済サービスへの入金となると
それはゆくゆくは銀行口座にとって代わる方向になるかもしれない。
私は今は、○○ペイってデジタル化した小口現金、っていうイメージでいるのですが
「現金」ではなく「普通預金」に近い勘定科目に成長していくのかもな…
そうなると統廃合が進んだメガバンクを次に脅かす存在になっていくのかも?
などと考えたりもして。
今の段階では、制度的な制約や許認可の問題などでいろいろブレーキがかかっているようですが
将来はどうなっていくか、
進化の進む世の中の動きとともに、しっかり見ていきたいと思っています。
何年か後にこの文章を読み返したら、
うわー昔はそういえばそうだったなーなんて会話をしているかもしれませんね。
まあでも
会計帳簿をちゃんとつけることが、別に税金の計算のためっていうだけじゃなくて
自身の商売や財産を守るために大事ってところは変わらないでしょう。
デジタル化してデータ処理により手間が省けることがあっても
そこから上がってくる数字がちゃんと読めるように、人間も研鑽が必要ですね。
今日はそんなことを取り留めもなく。
それではまた。